ダイエットに運動を取り入れるメリット
単に体重を落とすだけなら、食事制限だけでも可能です。しかし運動には食事制限だけでは得られない効果たくさんがあります。
・たるみのない引き締まった二の腕
・引き上がった形の良いヒップ
・太りにくい体質
このように体の悩みの多くは運動をしないと得られません。これらはどんなに頑張っても食事制限だけでは得ることができません。体にある程度負荷をかけて筋肉を鍛えることが必要です。
- 食事制限だけのダイエットは、大きい丸を小さい丸に変えるだけの作業です
- 対して運動を取り入れたダイエットは大きい丸を好きな形に変えることができます
ダイエットに望んでいることは「痩せるだけ、体重を落とすだけ」ではなく、「綺麗な体型やボディラインをつくることや、太りにくい体質を作ること」ですよね?そのためには絶対に運動が必要になるのです。
運動じゃないと得られないもの
どんなに食事を変えようとも、食事では得られない運動特有の効果があります。代表的な運動効果には次のようなものがあります。
筋肉量が増える
どんなに上手に食事制限しても、運動をしなければ筋肉量は増えません。運動をするからこそ「筋肉量が増える→基礎代謝が上がる→太りにくくなる」という好循環が生まれるのです。
筋力が向上する
筋肉量同様に筋力も運動しなければつきません。体を動かす時、筋力が強いほうが消費カロリーが高くなります。
筋力が強いか弱いかで、日常生活が好循環するか悪循環するか変わってしまいます。
筋力が強い人 | 筋力が弱い人 |
疲れにくいので、自然と日常生活での活動量が増える 体を動かした時の消費カロリーが高い 運動をしても苦じゃない |
疲れやすいので活動量が減る 体を動かした時の消費カロリーが低い 運動をするのが大変 |
キレイなボディラインをつくる
引き締まった内腿や二の腕、キュッとくびれたウエスト、これら全て運動しなければつくることはできません。運動し筋肉量が増え、脂肪量が減ることで、メリハリのある引き締まったボディラインをつくることができるのです。
基礎代謝が上がる
基礎代謝を向上させる1番の方法は筋肉量を増やすことです。前述しましたが筋肉量は運動をすることで増えます。
【基礎代謝の内訳】
骨格筋:22%
脂肪 : 4%
肝臓 :21%
脳 :20%
心臓 : 9%
腎臓 : 8%
その他:16%
このように基礎代謝の割合を最も占めているのは筋肉です。筋肉量を増やすことが基礎代謝を大きく向上させるコツです。
インスリン抵抗性を高める
インスリン抵抗性とは、簡単にいうと「インスリンの効き具合」です。インスリンは食事で上がった血糖値を下げる役割を果たしています。
しかし加齢や生活習慣によってインスリンの効きは悪くなっていきます。効きが悪くなると、血糖値が下がらなくなり高血糖が続いたり、より多くインスリンを分泌したりと、不具合が多くなります。
有酸素運動には低下してきたインスリン抵抗性を改善する効果があります。インスリンが適切に効果を発揮すれば、膵臓に負担をかけることも、高血糖で血管を傷つけることもなくなり、病気のリスク自体も低下します。
運動をしないダイエットの欠点
運動をしないダイエットは以下のような問題が起きやすくなります。
徐々に体重が減りにくくなる
運動をしないダイエットは大なり小なり、確実に筋肉量が減ります。筋肉量が減れば、その分基礎代謝も低下するので、最初のうちは体重が落ちても、徐々に落ちにくくなっていきます。
引き締まらない
筋肉がないと脂肪が減っても、ぷにぷにとたるんだまま細くなるだけです。筋肉があるからこそ、シャープなラインができてメリハリのある体型になるのです。
痩せてもリバウンドしやすい
運動をしなければ、脂肪は減っても筋肉量が増えることはありません。減る可能性の方が高くなります。希望の体重になったとしても、基礎代謝が低下しているので、以前にも増して太りやすくなっており、リバウンドのリスクが大きくなってしまいます。
ダイエットに重要な運動
絶対に必要なのが筋トレです。筋トレはダイエットをする全ての人に必要です。対して有酸素運動は「体脂肪量が非常に多い(BMI30以上など)」「より短い期間で痩せたい」という人はしっかり行っていきたいところです。
ダイエットにおける運動の位置付けは次のようになります。
筋トレ
・筋肉量を増やす
・筋力を向上させる
基礎代謝の向上や活動時の消費カロリーが高まる。疲れにくく太りにくい体になる。
有酸素運動
・体脂肪早く減らす
・インスリン抵抗性の改善
有酸素運動を取り入れることで、より早く痩せることができる。
どんな運動をしたらいいかわからない時は、まずは筋トレをするようにしましょう。
まとめ
痩せるための基本は食生活の改善と運動です。どっちを重視するかは、色々な要素から個人差がありますが、どちらも必要になります。
現在、食事だけのダイエットに取り組んでいるのであれば、まずは筋トレを取り入れてみてください。それだけでも体が大きく変わります