加齢に伴う体型の悩みで多いのが下腹部がぽっこりと出てしまうことです。特に40代50代以降の女性で悩んでいる人が多いのではないでしょうか?この下腹部ぽっこりの原因や1日3分続けることでスッキリ改善するエクササイズを動画でご紹介します。
下腹部がぽっこりするのはなぜ?
年代に限らず太ればお腹に脂肪がついてぽっちゃりすることはありますが、40代50代と年を取るとおへその下あたりがぽっこりしてくる特徴があります。この下腹部ぽっこりは脂肪がついて太るだけが原因ではありません。現に痩せている人でも下腹部だけはぽっこりと出ている人もいます。
加齢によって下腹部がぽっこりしてくる原因の多くは、色々な条件が複合的に関わってきますが、特に姿勢の悪化や骨盤の適切な維持ができなくなってくることが土台としてあげられます。人間の背骨は腰椎(腰の部分)はやや前に凸しているカーブになっており、骨盤はやや前傾位(若干前に傾いている)です。これら骨格の乱れが生じると下腹部が前に強調されるような体型になります。もちろん肥満などで腹部脂肪がつけば、その分下腹部は強調されますし、内臓を適切な位置にとどめておくことができず下垂していく原因にもなります。
座っている姿勢でわかる下腹部がぽっこりしやすい人
座っている時お腹が潰れて背中が丸まってしまう人ほど下腹部がぽっこりしやすくなります。反対に座っている時も重力に負けずまっすぐ姿勢を保持している人(あくまで自然に)はぽっこりが出にくい人です。
下腹部ぽっこりを防ぐ重要な筋肉
下腹部ぽっこりを防ぐ重要な筋肉の一つが腸腰筋です。腸腰筋とは大腰筋と腸骨筋の総称です(人によっては小腰筋も存在する)。特に重要なのは大腰筋で、この筋肉は姿勢(特に骨盤)の維持に重要な役割を果たしており、弱くなると姿勢や骨盤が適切な位置に保持できず、下腹部ぽっこりを加速させてしまいます。
- 大腰筋
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起始:第12胸椎〜第4腰椎椎体側面、椎間円板側面、腰椎肋骨突起
停止:大腿骨小転子
支配神経:腰椎神経叢前肢
作用:股関節屈曲(わずかに外旋)、脊柱の安定、骨盤前傾、腰椎の前弯形成 - 腸骨筋
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起始:腸骨窩、下前腸骨棘
停止:大腿骨小転子
支配神経:腰椎神経叢、大腿神経
作用:股関節屈曲(わずかに外旋)、骨盤前傾
- 腸腰筋が下腹部ぽっこり防止に重要な理由
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腸腰筋が弱くなると骨盤の適切な前傾が維持できず後傾位に入りやすくなります。そうすると下腹部がぽっこりやすい体型になってしまいます。また腸腰筋は身体の深い部分にある深層筋群かつ、比較的面積の大きい筋肉です。つまり代謝に大きく関わるので、腹部に脂肪をつけないためにも重要な筋肉なのです。
下腹部ぽっこりにおすすめエクササイズ
大腰筋を鍛える簡単エクササイズを3つ動画でご紹介します。1つ1分、計3分毎日行ってください。
まとめ
下腹部ぽっこりは毎日地道な積み重ねで改善していきます。ちょっとした隙間時間にもできますので毎日実践してみてください。