ダイエットで体が臭くなる「ダイエット臭」の原因

この記事を書いた人

小泉誠 小泉誠 グロウゲート代表

パーソナルトレーナー 
柔道整復師 
ボクシングトレーナー
世田谷区用賀にある体幹トレーニング専門サロン「グロウゲート」代表。2016年より当サロンを運営し、40代50代のトレーニングやコンディショニング、ダイエットに従事している。

目次

ダイエットで体が臭くなったのはなぜ?

「ダイエットをしたら体が臭くなった」信じられないかもしれませんが、意外によくあることです。必ずしもダイエットをしたら体臭が発生するわけではなく、ダイエットの方法によって起きることがわかっています。

原因はケトン臭

最も多いのはケトン臭というケトン体によるものです。炭水化物制限など糖質を極端に制限している場合に起きます。糖質を制限しているとエネルギー源の糖が体に入ってこないため、脂質(脂肪酸)をエネルギーとして使うようになります。

この脂肪酸から「ケトン体」というものが生成されます。ケトン体は糖に変わるエネルギー源として使われますが、ケトン体から発生する臭いが「ケトン臭」です。

過剰な糖質制限でケトン体が多く作られると、体感でわかるくらい臭いを発するようになります。

臭いとしては酸っぱいような臭いで身体や口から発されます。糖質制限を行っている人が「自分の体が何か臭い」と感じる人ことがありますが、これがケトン臭です。

 

ダイエットで起きがちな臭いの種類

ダイエットで起こる体臭の種類と原因を見てみましょう。

加齢臭
  • 油臭いようなにおい

食事制限による微量栄養素の不足から酸化が促進されたり、ストレスによって女性ホルモンの分泌バランスが崩れることが加齢臭促進に影響しています。

女性ホルモンの分泌が活発であれば、エストロゲンによる抗酸化作用で皮脂の酸化を防ぎ加齢臭が出るのを抑えることができます。しかし更年期以降は女性ホルモンの分泌が低下しやすいのに加え、ダイエットのストレスでホルモンバランスが崩れれば、臭いが発生しやすくなります。

 

過労臭
  • アンモニアのようなにおい

肉体的、精神的な疲労が積み重なると、内臓は疲れて機能が弱まっていきます。肝臓はアンモニアを分解する働きがあるので、肝臓の機能が低下するとアンモニアが十分に分解されず血液に乗って全身にめぐってしまいます。そして汗として放出されるのです。

早く痩せたいからと過剰な運動は過労臭を発生させる原因になります(適度な運動習慣は加齢臭防止に効果的です)。

 

ストレス臭
  • 汗の臭いが強くなったもの

ストレスを感じると交感神経が働き(緊張状態)、エクリン腺を刺激して汗が出るようになります。

しかしストレスを感じてかいた汗には、本来なら出ないミネラルや乳酸が汗の中に混じります。その汗と皮膚に付着している皮脂や雑菌が混じると強い汗の臭いになるのです。

 

便秘臭
  • 便臭

過剰な食事制限や炭水化物制限は便秘の原因です。便秘で腸内に溜まり続けた便は腐敗していきます。腐敗に伴い発生した毒素(ガスなど)は血液に乗り全身に行き渡ります。そして汗や呼気として体臭や口臭となって出てしまうのです。

 

臭いを発生させやすい場所

特に以下の所は臭いを発生させやすい箇所になります。

  • 頭(頭頂部)
  • 耳の後ろ
  • うなじ
  • 背中
  • 胸元
  • デリケートゾーン

加齢臭を発生させる原因となる皮脂腺は特に上半身に集まっています。意外と知られていませんが顔も皮脂腺が多く加齢臭を発生させやすい場所なのです。

汗に関して言えば全身ということになるのですが、特にアポクリン腺(汗自体にタンパク質や脂質などを臭いの元となる成分を含んでいる)が多い脇やデリケートゾーンが注意が必要です。

 

ダイエットで体臭を発生させないためには

  • 過度な糖質制限をしない
  • 偏った食事をしない

まず重要なのは過剰な糖質制限をしないことです。ケトジェニックなど流行ってますが、糖質の過剰制限はほぼケトン臭を発生させます。

また意外に多いのが食事が偏っているパターンです。「高タンパク低脂肪の肉類+サラダ」というメニューで短期ダイエットをする人が多くいますが、肉類ばかりのメニューも体臭を強くしてしまいます。

野菜、海藻類、きのこ類などバランス良く食物繊維をとること、動物性食品に偏りすぎないことを意識してください。

 

加齢臭は女性にも起きる

加齢臭の正体はノネナール

加齢臭とは中年以上の男女に見られる体臭の一種で、元々人が持っている体の臭いとは違い、加齢に伴い起きる独自の臭いです。加齢臭の正体は「ノネナール」という成分です。

人間の皮膚には毛穴があり、毛穴の中には皮脂腺というものがあります。皮脂腺は皮脂(数種類の脂肪酸)を分泌する器官で水分の蒸発を防いで肌や髪に潤いを保ち守っています。

 

ノネナールを発生させる原因

分泌される脂肪酸の中でも「9−ヘキサデン酸」という物質が過酸化脂質によって酸化・分解されると「ノネナール」という加齢臭を発生させるのです。

「9−ヘキサデン酸」は40才を過ぎた頃から急激に増加するため、中年以降に臭いが強くなるのです。これは男性でも女性でも同じです。

男性のほうが臭いがきつくなりやすいのは、女性よりも皮脂分泌量が多く、全体的な割合を見ても「喫煙、飲酒、高脂質食」など生活習慣が良くないことが多いからです。(相対的に見て女性の方が身だしなみなど清潔感に気を使っていることもあります)

しかし原因となる「9−ヘキサデン酸」は女性でも分泌されます。現代では食生活や仕事環境の変化などもあり、生活習慣が乱れやすく皮脂分泌量が少ない女性でも加齢臭や体臭を引き起こしやすくなっています。

 

40代50代女性で加齢臭、体臭を発生させやすい人の特徴

加齢臭や体臭(汗の臭い)が強くなる人とそうでない人の違いは生活習慣の違いです。加齢臭が起きやすい人の生活習慣には以下のような特徴があります。

  • 栄養バランスが偏った食事
  • 動物性食品(肉類)の摂り過ぎ
  • 脂肪分の多い高カロリー食
  • ジャンクフード
  • 運動習慣がない
  • 喫煙
  • 毎日の飲酒
  • 過労やストレス
  • 女性ホルモンバランスの変化

女性の場合、体臭は女性ホルモンのバランスも大きく関わっています。女性ホルモンは皮脂の分泌を抑制する働きがあります(男性ホルモンは皮脂の分泌を促す働きがある)。

40才以降は女性ホルモンバランスの変化(エストロゲン減少)が起き始めます。そうすると加齢臭が発生しやすくなるのです。

女性ホルモンの減少は加齢による自然な現象ですが、上記のような生活習慣の乱れで個人差が出てくるので、生活習慣の見直しが必須となります。

 

体臭を発生させやすい?セルフチェック

□肉類や油濃いものを食べることが多い
□加工食品の割合が多い(生鮮食品が少ない)
□外食やコンビニ食中心
□スナック菓子などジャンクフードをよく食べる
□水をあまり飲まない
□便秘症(なりやすい)
□タバコを吸う
□お酒を毎日飲む
□運動をしない
□お風呂はシャワーだけ
□睡眠不足(あるいは就寝起床時間が不規則)
□強いストレスを感じる生活をしている

 

加齢臭&体臭の改善方法

加齢臭、体臭は生活習慣が大きく関わっています。生活習慣を見直し、体の内面から整えることが臭い問題解決に最も重要です。

食生活の見直し
  • 動物性食品を控えめにする
  • 油濃い調理法は避ける
  • 悪い脂質を摂らない

基本的には上記3点に特に注意しましょう。まずは腸内環境を悪化させない食事を心がけてください。動物性食品は悪玉菌のエサになり、腸内環境を悪化させやすくするので、食べ過ぎに注意して控えめにしましょう。

脂質は油を摂ることが悪いのではなく、良くない油を摂ることが体臭を悪化させるのです。トランス脂肪酸や酸化した油は避け、亜麻仁油やエゴマ油、オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を摂るようにしましょう。

【良い脂質】
オメガ3系の脂質:亜麻仁油、エゴマ油、青魚
オメガ9系の脂質:オリーブオイル

【悪い脂質】
トランス脂肪酸:マーガリン、スナック菓子などに含まれるショートニング、使い古した油

【脂質を抑える調理法】

揚げる、炒める→焼く、煮る、蒸す

外食時も揚げ物や炒め物より焼き物、煮物、蒸し物料理を選ぶように意識しましょう。

 

臭いのある食べ物は一時的なもの

臭いがきつくなる食べ物にニンニクなどがよく出てきますが、これは単に一時的なものです。体の状態が悪くなり体臭が出るわけではありません。根本的な加齢臭や体臭といった悪臭ではありません。

食べることを控えたりなどの必要はありません(特にニンニクは非常に優れた野菜なので積極的に摂取した方が良いです)。ただ臭うことは確かですからブレスケアなどでエチケットの対策はしたほうがいいでしょう。

 

運動をする
  • 筋トレ
  • 有酸素運動(ウォーキングなど)
  • 入浴前もしくは入浴後のストレッチ

運動をすることは「汗をかく・ストレス解消・血行促進」など身体環境を整えてくれます。

代謝を高め汗をかきやすい身体を作ることにより、毒素を溜めない体質を作ることができます。注意点はオーバーワークになる程過度な運動を行うと、逆にアンモニアのような過労臭の原因になります。

 

排毒

毒素を溜め込まないことが一番ですが、日常生活ではどうしたって有害物質は体内に取り込まれます。重要なのはしっかり排毒をすることです。

【排毒に重要なこと】

  • 水を飲む
  • 食物繊維を摂る
  • 入浴や運動

体に入った有害物質や毒素は「便や尿、汗」などで体外に排出されます。そのため水分摂取は何より重要です。1日の摂取目安は体重1kg×40~50mlほどです(1L程度は食事などから摂取します)。

また食物繊維には有害物質を吸着して体外に排出する作用があります。良い腸内環境にも重要なので、食事では積極的に摂るように心がけましょう。

その他、日常の食生活では「マグネシウム・亜鉛・セレン」などのミネラル摂取が有効です。

■マグネシウム
ごま、豆腐、小豆、玄米、海藻類

■亜鉛
牡蠣、煮干し、ごま、松の実、焼き海苔、カシューナッツ

■セレン
鰹節、青魚

 

抗酸化食品を摂る

体が酸化するほど加齢臭や体臭が起きやすくなります。日常で簡単にできる抗酸化は抗酸化食品を摂ることです。

【手軽に摂取できる抗酸化食品】
緑茶(カテキン)、ベリー類(アントシアニン)、大豆(イソフラボン)、ごま(セサミン)、トマト(リコピン)、生姜(ジンンゲロール)、チョコレート(カカオ)、スパイス、ハーブ。

 

女性ホルモンバランスを整える

加齢に伴い女性ホルモンの分泌量が減っていくのは仕方のないことです。しかしいかに女性ホルモンバランスが崩れないように気をつけていくかが重要になります。

(1)毎朝同じ時間に起床し朝日を浴びる

自律神経は日照リズムと大きく関係しています。起床時に朝日を浴びることと朝食を食べることで体内リズムをリセットします。

 

(2)女性ホルモンを増やす働きのある食品を摂る

■コレステロール
青魚、アボガド、ナッツなど良い脂質を摂ること

■イソフラボン
大豆食品(豆腐、豆乳、納豆など)

■ビタミンE
青魚、アボガド、種実類

 

(3)ストレス発散の方法(趣味)をつくる

生活上、ある程度のストレスがあるのは当たり前のことです。問題はいかに発散できるかです。ストレス発散の方法がまたストレスを生んでしまうようなことがよくありますが、趣味などを作り上手なストレス解消法を作っていきましょう。

 

(4)入浴後のリラクゼーション

夜(20時以降くらい)は副交感神経が優位に働き出す時間帯です。この時間帯は慌ただしいことはせず、極力リラックスすることを心がけてください。好きな音楽やアロマを焚いて楽にストレッチなどをするのもおすすめです。

 

汗腺を活性化させる

汗の臭いがきつい人は汗腺が退化しており汗が出にくい状態であったりすることがあります。運動で汗をかく習慣がなかったり、シャワーだけで湯船に浸からないなど。

特に夏場で多いですが、汗をかいたとき汗が出るのを嫌い冷房などで一気に引かしてしまうことがありますが、これは汗腺を退化させる非常に良くないことです。同様にお風呂上りにも冷房などで汗を引かしてしまいがちですが、汗腺を退化させて結果的に体臭の原因になってしまうのです。

汗腺を活性化させるにはまず汗をかく習慣をつけていきましょう。日常で手軽にできることは「運動」や「入浴」です。また週に1〜2回銭湯などでサウナに入ることも効果的です。

 

まとめ

  • ダイエットで臭う体臭はケトン体によるケトン臭
  • その他、良くないダイエットでは体臭を悪化させがち

ダイエットで体臭を発生させないためには、正しいダイエットを心がけていきましょう。

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