バランスボールに座ってるだけなのに疲れるのはなぜ？

バランスボールに座るだけでもすぐ疲れてしまうのはどうしてなんだろう？そんな疑問感じていませんか？バランスボールに座ることで、体にどんなことが起きているのかを知ると疲れる原因がわかります。この記事では座るだけなのに疲れてしまう原因やバランスボールに座る効果を解説します。

バランスボールに座っているだけなのに疲れる原因

• 普段、姿勢が良くない
• 身体を支えるスタビリティの筋力が弱い

普段、姿勢が良くない

バランスボールは安定していないので、重心線がバランスボールの中心に近いほど安定性が良く疲れにくいと言えます。つまり普段姿勢が良い人ほどバランスボールにまっすぐ座れているので疲れにくく、姿勢が悪いほど姿勢良く座らないといけないので疲れやすくなるのです。

身体を支えるスタビリティの筋力が弱い

人の体には主に支える役割のスタビリティマッスル（抗重力筋、姿勢保持筋）と動かす役割のモビリティマッスル（アウターマッスル）があります。スタビリティマッスルが弱いほど、バランスボールで安定しないのでより筋力を使い疲れやすくなるのです。※スタビリティマッスルはインナーマッスルという呼び方をされることもあります。

バランスボールは座るだけでもこんな効果がある

姿勢が良くなる

バランスボールは普通の椅子みたいに姿勢を崩して座るのが難しく、自然と良い姿勢で座るようになります。毎日座ることを習慣にすることで、少しずつ良い姿勢を維持する筋力（姿勢保持筋）が鍛えられ、普段の姿勢も変わっていきます。

肩こりの改善

姿勢が良くなることで肩こりなどの不調も改善しやすくなります。特にスマホ首などと言われる、頭が前に出ていることで首や肩に負担がかかっている人には効果的です。

腰痛の改善

良い姿勢の獲得や体幹（インナーマッスル）が強化されることで腰痛の予防や改善につながります。

転びにくくなる

バランスボールに座ることでバランス能力が向上し転びにくくなります（スタビリティ筋力、反射能力、メカノレセプターの改善や向上による効果）。

期待できる効果	期待できない効果
身体を支えるスタビリティ筋力の向上	身体を動かすアウター筋力の向上
反射、神経系の強化によるバランス能力の向上	筋肉量の増加（筋肉量は増えない）
メカノレセプターの強化によるバランス能力の向上
表は少し専門的に記載していますが、簡単に言ってしまうと、期待できる効果は「姿勢の改善とバランス能力の向上」、期待できない効果は「より重いものを扱うようなアウターマッスルの向上や筋肉量の増加」です。 ボランスボールに座って向上する筋力は、姿勢を維持したり身体を支えるいわゆるスタビリティマッスルです。重いものを持ち上げる、腕立て伏せを何十回もできるといった身体を動かす筋力、いわゆるモビリティマッスルの筋力は向上しません。筋肉量が増えるというのは、このアウターマッスルなので、バランスボールに座るだけでは増えることはありません。

バランスボールはこんな時におすすめ

• テレワーク
• ご飯の時
• 歯磨きの時
• お化粧をする時

今はテレワークの人も多いと思いますが、そうすると運動不足気味になりますよね？そんな時、バランスボールに座ってデスクワークをすれば、全然効果が違います。その他、普段の生活で絶対にしている習慣になっているところに組み込んでいくのが自然に取り入れることができます。運動不足を感じている人にまずバランスボールに座ることから始めてみてください。バランスボールは自宅で何かをしながら座るだけでいいので無理なくできます。

バランスボールに座るだけでも痩せる？

ミクロな視点で見れば痩せる効果はあります。バランスボールに座ることで、普通の椅子に座っているより働く筋肉が多くその分わずかでも消費カロリーは増えるからです。またバランスボールに毎日座ることで、段々と姿勢が良くなっていき、日常生活の姿勢も代謝も向上するからです。

しかし、それで目に見えて痩せていくかというとそれは期待できません。毎日１０円貯金のような感じのイメージです。確実に増えてはいるけど実感は得にくいと思います。わかりやすく痩せる効果があるというのは、有酸素運動で効率よくカロリー消費していくことや、しっかり負荷をかけたトレーニングで筋力、筋肉量を増やして代謝を上げていくことが必要になります。

まとめ

バランスボールに座るだけでもすぐ疲れてしまうのは、良い姿勢を維持する筋力やバランス能力が低いからです。だからこそ、毎日バランスボールに座るようにして、少しずつ体幹を整えていきましょう。