お腹だけ冷たい冷え性の人にオススメの筋トレとストレッチをご紹介します。
お腹だけ冷たいのは内臓型冷え性の可能性
普通冷え症というと手足などが冷たい末端冷え性が代表的ですが、お腹が冷たいのは「内臓型冷え性」の可能性があります。内臓型冷え性は内臓の温度が低下して起こることが多く、結果腰痛などどこかの痛みを引き起こしたり、太りやすいなどの身体の不調を引き起こすことがあります。
お腹が冷たい内臓型冷え性はこんな不調を引き起こすこともあります。
- 風邪をひきやすくなる
- 頭痛・肩こり・腰痛
- 太りやすくなる
- むくみ
- 下痢、便秘
- イライラ
- 不眠
- 月経不順、月経痛
- アレルギー
お腹が冷たい原因
1.ストレスなどによる自律神経の乱れ
2.筋肉量、筋力不足
3.歪み、姿勢が悪い
4.暴飲暴食
ストレスによる自律神経の乱れ
ストレスで自律神経が乱れると、特に胃腸など消化器系へのダメージが大きくなります。また自律神経は体温調節のために血管を収縮させたり拡張させるなど、血液のコントロールをしています。ストレスを受けると身体は緊張状態になり筋肉は硬くなります。そうすると血液を上手く押し流せなくなり血流が悪くなってしまうのです。
筋肉量・筋力不足
身体の熱を生み出す大きな役割を担っているのが筋肉です。筋肉量が多い人ほど体内で熱を発生させる力が高く体温(平熱)も高くなります。また筋肉は血液を押し出し血流を補助する働きもあります。筋肉量が多く筋力が強い人ほど、「大きな川で水量も多く流れも良い」状態なのです。
姿勢が悪い
姿勢が悪かったり身体の歪みなどがある場合は、循環機能が低下し血流が悪くなりやすくなります。
暴飲暴食
食べ過ぎやお酒の飲み過ぎは特に胃腸や肝臓を疲弊させます。それが常時続くと段々機能が低下していき、冷えを引き起こしてしまいます。
お腹の冷え改善におすすめの筋トレ&ストレッチ
お腹の冷え改善におすすめの筋トレとストレッチをご紹介します。
筋トレ
腹式呼吸
特に意識的に大きく吸う、吐き切ることで横隔膜や腹横筋といった腹部の深層筋群を活性化させることができます。
<やり方>
- 吸った時お腹が膨らみ、吐いた時に萎んでいく。
- 吐く時は引き絞るように(ビーチボールの空気を抜き切るようなイメージ)する。
<ポイント・注意点>
胸だけが広がる胸式呼吸にならないように注意。
特に履いた時に骨盤が後傾しないように、アップライト(やや前傾位)を維持するようにする。
ニートゥチェスト
ニートゥチェストは腸腰筋を鍛えるエクササイズです。腸腰筋は股関節前面にある深層筋です。深い部分にある筋肉なので代謝や血流にも大きく関わります。
<やり方>
- 椅子にやや浅めに座る。
- 両膝を胸に引き寄せる。
<ポイント・注意点>
背中が丸まったり腰を反りすぎたりしないようにする。
股関節から引き上げるような意識で行う。
自転車漕ぎ
腹筋群や股関節前面の筋肉を鍛えるエクササイズです。
<やり方>
- 股関節から大きく動かすようにする。
- 逆回転も行う。
<ポイント・注意点>
上体を起こすとキツイ場合は、上体は寝たままでもOK。
ストレッチ
お腹(腹筋)の筋膜リリース
お腹(腹筋群)をほぐすリリース。
- うつ伏せになりお腹(肋骨の一番下から腰骨の間)に畳んだタオルやクッションを入れる。
<ポイント・注意点>
呼吸を止めず、できるだけリラックスする。
ツイストストレッチ
腰部周囲の「腰方形筋、腹斜筋群、多裂筋」などの筋肉や中臀筋などのお尻の筋肉がストレッチされ、腰椎の動きがスムーズになります。
- 仰向けになり、上側の脚を曲げて、反対側に捻る。
- 対角の肩と膝を遠ざけるように床に近付けてストレッチする。
<ポイント・注意点>
顔は捻る反対側を見るようにする。
まとめ
特に40代以降になって「腰が痛い、どんどん太る、なんとなくだるい、疲れやすい」といった不調を抱えている人は、意外とお腹が冷たく冷えていることが多く感じます。昔から冷えは万病の元と言われるくらいなので、お腹がいつも冷たいと感じている人はぜひ実践してください。