肩甲骨ってはがれるの?「はがれる」という意味とは

肩甲骨はがし

この記事を書いた人

小泉誠 小泉誠 グロウゲート代表

パーソナルトレーナー 
柔道整復師 
ボクシングトレーナー
世田谷区用賀にある体幹トレーニング専門サロン「グロウゲート」代表。2016年より当サロンを運営し、40代50代のトレーニングやコンディショニング、ダイエットに従事している。

近年よく耳にする「肩甲骨はがし」。肩甲骨はがしを行っている整体院や治療院は数多くあります。肩甲骨はがしと聞いて「肩甲骨ってはがれるの?興味はあるけどなんか怖い」そんな人も多いと思います。この記事では肩甲骨はがしの「はがれる」という意味や目的について解説していきます。

目次

肩甲骨はがしとは

肩甲骨ほぐし

肩甲骨はがしとは肩甲骨周囲の筋肉をほぐし、肩甲骨の動きを良くするためのマッサージ手技のことです。肩甲骨周囲の筋肉が凝り固まっていると、肩甲骨本来の動きが出なくなります。肩甲骨の動きを阻害している筋肉の硬さを取り、肩甲骨の可動性を高めることが肩甲骨はがしの目的になります。

はがすとはどういう意味?

肩甲骨は背面上では胸郭(肋骨)の上に乗っかっているような状態です。背面上で胸郭と肩甲骨は骨同士で関節していないので、胸郭(肋骨)に筋肉でくっつているようなイメージをしていただくとわかりやすいかと思います。ですので肩甲骨は背面上を色々な方向に動ける可動性を持っています。しかし肩甲骨周囲の筋肉が硬くなりすぎてしまうと、肩甲骨は背中にがっちり張り付きすぎて身動きが取れなくなってしまい、本来の可動性が出なくなってしまいます。

この凝り固まった筋肉をほぐして肩甲骨が自由に動けるような可動性を取り戻すことが肩甲骨はがしです。背中にがっちり張り付き過ぎている肩甲骨をはがすようなイメージなので「肩甲骨はがし」という呼び方をするのです。なので本当に引きはがすのではありません。

肩甲骨はがしの目的

なぜ肩甲骨はがしをするのかというと、一番は肩関節(上腕)を動かしやすくするためです。肩甲骨は背面上を様々な方向に動くことができます。例えば「腕をバンザイする・横から上げる・前に伸ばす」などの動きはすべて肩甲骨の動きを伴っています。しかし肩甲骨に付着している筋肉が硬いと、肩甲骨が胸郭にがっちり張り付いて固定されてしまっている状態になり、スムーズに動かすことができません。肩甲骨の可動性が低ければ、肩関節の可動性、柔軟性も低くなってしまいます。

特に現代の生活では肩甲骨周囲は硬くなりやすい場所です。それは日常生活で肩や背中の筋肉を大きく動かすことが少なく、加えてデスクワークやスマホを見るなど肩から背中にかけて凝り固まってしまうような動作がたくさんあるからです。そうして肩甲骨周囲が硬くなってしまうと、五十肩やインピンジメントなどの傷害の原因になったり、肩こりや背痛、姿勢悪化の加速させてしまいます。こうしたトラブルの改善・予防のためにも肩甲骨はがしが行われているのです。

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